
3.3 パケット・フォーマット
VDLサブネットワークで使用されるパケット・フォーマットは、IS08208に準拠している。各フォーマットに共通な事項を以下に示す。
(1)ゼネラル・フォーマット識別子(GFI)
GFIは、各パケットの最初のオクテットの上位4ビットに共通的に指定される制御フィールドである。図3.3−1に、GFIフォーマットを示す。
・ビット5及びビット6は、スライディング・ウィンドウのモジュラスを規定する。モジュロ8の場合は、ビット5=1/ビット6=0を指定し、モジュロ128の場合には、ビット5=0/ビット6=1を指定する。VDLのウィンドウは、モジュロ8のみを使用する。
・ビット7は、D(送達確認)ビットと呼ばれ、D=1の場合には、エンド・システム間での送達確認が行われ、D=0の場合には、サブネットワーク内での送達確認が行われる。VDLのSNAcPは、コネクション型サービスであるため、Dビットは0となる。
・ビット8は、Q(クォリファイア)ビットと呼ばれ、相手局の制御情報を自局DTEに転送するために使用される。VDLは、0に設定される。よって、VDLで使用されるGFIは、”0001”となる。

図3.3−1 ゼネラル・フォーマット識別子
(2)論理チャネル番号
VDLのユーザであるDTEごとに割り当てられる12ビットのコネクション識別番号である。理論上は、4096チャネルの識別が存在するが、その中でVDLには、2048チャネルが割り当てられている。
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